前回のあらすじ。
魔女の宅急便に出てくる「おソノさん」そっくりの学長さんから勇気をもらい、絵を描く仕事をしようとまた一歩踏み出しました。
ただ、「時間」と「お金」がない家庭環境から、専門学校に行くためお金を貯めることを決意し、ケータイ販売員として働き始めるのですが、
ケータイ販売の仕事に翻弄されつつ、その環境に慣れて染まっていく自分がいました。
ですがある日、とある「ブログ」に出会い、クリエイティブなブログの魅力に惹かれていくことになります。
ブログが自由に作れるようになりたい。
ブログをもっと楽しめるようになりたい。
その想いから、仕事としてブログ作りに役立つ経験を得られるWEBデザイナーに転職してしまうことに(笑)。
プロフィール一覧
- 【序章】おかぴーのプロフィールとブログに込めた想い
- 【第1話】資格の呪縛から逃れるきっかけをくれた救いのヒーロー登場
- 【第2話】好きなことを仕事にしたい!
- 【最終話】僕がWEBデザイナーになったのは、ブログが好きだったから
↑今、ここです
ケータイ販売の仕事
ケータイ販売の仕事は、主に3つ。
- 店頭でお客さんに話かけてヒアリング
- 自社のメリットを伝える
- 契約業務
②はまだ良いんですけど、①と③が自分にはストレスでしかありませんでした・・・。
①なんて、知らない人に外で話しかけるってことな訳で緊張しかないですし(笑)
元々学校のクラスでも盛り上げるタイプではないし、物静かに過ごす方でした。
休みの日も外で友達と遊ぶとかじゃなくて、家で自分の時間を過ごすことが好きでした。
そんな性格の僕が、見ず知らずの人に話しかけるミッション・インポッシブル。
お客さんに話かけにいかないとお店にも怒られるし、精神的にも落ち着かないのなんの。
(お客さんからしたらゆっくり見たい人もいるから迷惑ですよね(笑))
いつの間にか日常になってしまう
「全然楽しくない」
仕事中は、早く終わらないかなってずっと思っていました。
仕事で神経を使うせいか、帰ったらご飯を食べてすぐ寝る日々が続き、いつの間にか疲れて絵を描く時間も取れなくなり、
自然と仕事・帰宅の往復の毎日の連続で、それが「日常」になっていきました。
ケータイ販売の仕事を始めた頃は、1〜2年で辞めるつもりでしたが(お金を貯めて学校に通おうとしていたので)、それなりに生活に不安のない位稼げることに感覚が麻痺し始めていました。
といっても、決してたくさん稼げているって訳ではなく、月収手取りで23万円くらい。
(実家にもお金を入れていたので、すごい貯金できるかと言われたらそういう訳でもないです)
貯金もそんなできないけど、当たり触らずの生活。
周りを見ると、みんな仕事のぼやきを言いながらでも仕事をする人たち。
そんな日々を過ごす中で、僕はまた目標を見失っていました。
『環境は人を変える』
・・・あぁ、またやってしまった。
最初は自分がやりたいと思った目標に向かって行動しようと思っていたのに、
僕は何の刺激もない環境でなんとなく毎日を受け入れ、周りの我慢して仕事をすることに染まっていきました。
そんな中、僕は30歳を迎え、職場から「ステップアップ」の話をもらいます。
営業の仕事でした。
今の職場でステップアップした時の自分に恐怖する
経験を重ね、そのお店でも中堅以上になっていった頃、
その時お世話になっていた上司(この人も営業職)から「営業にならないか?」と打診を受けることになりました。
最初は全然考えてなかったんですけど、今まで一緒に働いてきた人たちを見てきたら、ケータイ販売員の仕事のステップアップ先は「営業になる」という1つの選択肢しかないことを知っていました。
打診を受けた時、僕は改めて自分の将来を考え直すことになり、それと同時にとてつもない「恐怖」が襲ってきました。
その恐怖とは、この先ずっと自分が営業で様々な店舗に訪問し、定例で本社に行き、現場を往復する毎日です。
次の日も店舗へ営業に向かい、本社、現場。
そのまた次の日にも・・・
そんな日常を繰り返し、いつの間にか定年になっている自分を想像してしまった姿を想像してしまいました。
想像力はそれなりにあると自分では思ってるんですけど(笑)、悪い想像もしてしまうので、リアルな映像が脳内を駆け巡りました。
「え、どうしよう・・・」
「お世話になったし、せっかくの打診を断るのは申し訳ないし・・・」
色々なことを考えて、僕はその打診を受けるか悩んでいました。
「このままで良いんだろうか?」
「元々この仕事を始めたのも、専門学校に行くためだったのに」
と、以前の意気込みを思い出しながら、
「もう年齢も年齢だし、今更学校行ってアニメの仕事をしたいって、就職先あるかな?」
とか、すでにネガティブな状態でしたが、
そもそも接客でさえ苦手に感じる僕が営業をこれから先やっていけるとは思えず、自分が好きだと思えること(絵を描く以外も含めて)で仕事ができないのか調べ始めました。
調べていく中で僕は、とある一つのブログを見つけることになります。
ブログを作りたいと思ったきっかけ
元々、「絵を描く・レゴを作る・ミニ四駆を作る」など、小さい頃からクリエイティブなこと(物づくり)が好きだと自分では気づいていました。
形になること。
それが嬉しいというか、ワクワクするというか。
手を動かしていると、夢中になって充実した時間を過ごせている感情になれるんですよね。
で、そのブロガーさんは自分で作ったものをブログで販売して生活していたんです。
「え、ブログってお金を稼ぐこともできるの??」
当時の僕は、ブログの自由度を全く知りませんでした。
そして、そのブロガーさんのブログは見た目もキレイでオシャレな感じが出ていました。
それも一目ですぐに分かるくらい作り込まれたもので、「キレ〜だな〜」「動きもあって、面白いな〜」と、遊び要素も混ざっていたりして見てて飽きないっていう感じ。
自由度はブログのデザインにも当てはまり、WordPressのテーマに限ったことではないですが、画像のチョイス・色合い・コーディングなどカスタマイズすることで、自分がやりたいと思える見た目に好きなように作り替えることができる。
- デザインを好きなようにカスタマイズできる
- 自分が好きな情報を発信してお金を稼げる
僕はそのブロガーさんに強烈な憧れを持ちました。
と同時に、ブログが物づくりに近い感覚を覚えました。
想像していなかったことで仕事(お金を稼ぐ)をしている人が世の中にはいるんだと知りました。
ブログは楽しい
僕はWordPressでブログが作れることをネットで調べ、自分なりにパソコンでブログを立ち上げることにしました。
初めは「サーバー・ドメイン・HTML・CSS」など、分からないことばかりで、調べても上手くいかないことばかり(正直、とっつきにくいし、1〜2日でマスターできる代物ではないですよね)。
仕事を終え、家に帰って「ここどうやるんだろう?」とネット検索し、ブログを作っていく。
この時は寝る間も惜しんで没頭しました。
なぜなら、それが楽しかったからです。
絵を描くことではないけれど、自分が作ったものが世の中に出る感覚。
まるで映画のエンドロールに自分の名前が載っているような感じで、気持ちが昂っていました。
で、いつの間にかWordPressの本を買って勉強したり、
「ドットインストール」や「プロゲート」といったオンラインサイトでコーディングの勉強をしたり、
どんどんブログの魅力にハマって行きました。
そして、WordPressやコーディングができるようになれば、それが仕事になることも調べていたら分かり、今のケータイ販売の仕事とWEB業界と呼ばれるところの仕事を比較することになります。
- WEB業界はこれから需要がどんどん増える
- 資格がなくても、スキルがあれば仕事になる
- これからは手に職の時代になる
- 絵描きとは違うが、きちんと生活できるお給料が出る職業である
このことから、僕は純粋に「良いなぁ」と思うようになり、
仕事の間でも、自由にブログ作りができるようなスキルが身に付く環境に身を置きたいと気持ちが動いて行きました。
スキルを上げるため転職を目指す
ただ、WEB業界と言っても業種はいくつか分かれていて、
デザインやコーディングのスキルを磨ける職業としたら「コーダー(コーディング専門の職業)」と「WEBデザイナー」でした。
他の代表的な職種といえば、
・Webディレクター・Webプロデューサー
・Webマーケター
・システムエンジニア・プログラマ
・サーバー・ネットワークエンジニア
あたりです。
WEBディレクター・プロデューサーはプロジェクトを進行したりする管理者的な立場。
WEBマーケターは数字を管理し、売り上げを上げるためのマーケティング専門分野。
システムエンジニア、サーバー・ネットワークエンジニアはコーディングというか、システム開発的なもの(バックエンド)でブログのようなフロントエンドとは異なります。
- フロントエンド
→目で見える箇所を作り上げる職種。バナーやデザイン、HPやブログなどのサイトの表面的な所を作り上げる仕事。 - バックエンド
→フロントエンドとは逆で、後ろで動くものを作り上げる。プログラムがその例です。
だから、自然と選択肢として「WEBデザイナー」に絞られました。
が、当時僕はすでに30歳。
どこの会社も育てることを前提で年齢制限を設けていたし、専門学校で勉強した訳でもないので未経験で受けられるところはほとんどなく。
自分には無理なのかと思い始めた時、ふと上司に転職の愚痴をこぼしてしまいました(営業に誘ってくれた人だったのに)←自分勝手^^;
上司が背中を押してくれた
ケータイ販売の仕事でお世話になっていた上司の人に、転職を考えていることをふと漏らしてしまったんです。
その時は、営業の話はまだ保留状態でした。
「あ、やべ・・・」
言っちゃった〜・・・と思いながら、正直に話すしかないと思い、改めてWEB業界に転職したいと伝えたんです。
怒られるかと思ったんですけど、意外にも
「そうなんだ!逆にごめんね、知らなくて!」と、僕を気遣ってくれて背中を押してくれたんです。
しかも、その後も僕が勉強頑張っているかとか、知り合いにWEBデザイナーやWEBディレクターがいるから話を聞ける時間作ってあげようか?と、業界に全く接点のない僕を応援してくれました。
この人は、僕が多分人生で5本の指に入る尊敬する人生の先輩として、感謝を決して忘れないと思います。
自分にステップアップの話を持ってきてくれて、しかもそのための指導も率先して行ってくれたのに、嫌な顔一つせずに僕の進みたい道に協力してくれたんですから。
本当に嬉しかったです。
「応援してくれた先輩のためにも、何がなんでもWEBデザイナーになってやる!」
この転職は、単に給料とか、その場かぎりの思いつきとかではなく、
人生をかけて時間を費やしても良いと思える仕事だと、心の底から思えるものだったので、ひたすら勉強して就職活動をすることになりました。
そして何の知識もない状態から半年後、未経験でWEBデザイナーに転職を果たすことができたんです。
今回もまた、人との出会いで気持ちが救われた
プロフィールの第2話で登場した「社会保険労務士のおじさん」
プロフィールの第3話で登場した「魔女の宅急便に出てくる「おソノ」さん似の学長」
今回の「ケータイ販売の上司の人」
悩んで苦しんでいるその時々で、僕に前へ進む力をくれた人たち。
この人たちがいたからこそ、今の生活があるし、充実した毎日が送れているんだと、思い出しては感謝しています。
何か壁にぶち当たった時、突破するには自分だけの力ではどうすることもできないことがあります。
悟す訳では決してないですし、自力でできる人もいると思います。
が、少なくとも僕の人生の中においては、この人たちがいたからこそ助けられた瞬間がありました。
もし今あなたが僕と同じように何か壁にぶち当たっていて、メンタルが落ち込んでいるとしたら、誰かにそのことを相談するだけでも、見えてくるものが変わってきます。
そのことだけは伝えたいと思いました。
新たな出会い
WEBデザイナーになった後も、僕はブログを続けています。
始めた頃のような「できない」「分からない」というストレスを感じることもなくなり、ブログ作りを楽しめるようになりました。
でも、そんな僕にもまだ成し遂げていなかったことがありました。
それが「ブログでお金を稼ぐ」ことでした。
スキルが身につき、色々なことができるようになったけど、収益化することは全く別物でした。
- デザインを好きなようにカスタマイズできる
- 自分が好きな情報を発信してお金を稼げる
当初憧れたブロガーさんにあって、自分にはないもの。それが収益化のスキルでした。
また一つの壁に当たってしまったのですが、その時にもまた人との出会いが突破口を教えてくれました。
その人とは、起業家の加藤将太さんという人でした。
加藤さんは、インターネットを活用した様々な収益化のコツを教える、起業家に向けたオンラインスクールを経営しています。
ブログはインターネットを活用した収益化の代表的なものなので、多くのブロガーが加藤さんから学びたいと信頼を寄せている人です。
僕もこの加藤さんのことを知り、実際に加藤さんが直接教えているオンライン動画で勉強し、これがキッカケでブログでの収益化ができるようになったんです。
加藤さんという「人」と出会い、目の前の壁をまた一つ超えることができました。
本当に人に救われてきたなって思っています。
ブログはこれからもたくさんの可能性を秘めている
「ブログはもう終わり」とか言われたり、ネットで書かれたりしていることもあるけれど、僕個人としてはまだまだ終わることのない情報発信の要の存在だと思っています。
今、多くの人が利用している「LINE」「インスタグラム」「Youtube」などのSNSは、フォロワーが多くなれば影響力が大きくなり、
インフルエンサーという存在になれれば企業から提携話なんかも来て、SNSで収益化することもできる時代になっています。
でも、一つ忘れてほしくないのは、SNSもブログも「情報発信である」ということ(そして情報発信の本質は変わらないです)。
ただ、企業はどのSNSや広告場所(媒体とも言います)が売上をもたらすか?をひたすら探しています。
つまり、「このSNSに固執している」ということではなく、時代の流れによってコロコロと力を入れるSNSツールを変えることはいとわないんですよね。
少し前は、ミクシー(Mixi)と言われるツールが当時SNSとして発端的な存在でしたが、そこで収益化する企業が今も多いかというと、むしろ減っているのではないでしょうか。
(僕の勤めている会社では少なくとも取り扱っていません)
それに、SNSツールは全て「その提供元があってこそ発信できるツール」です。
これは例えばの話で(ないと思いますが)、インスタグラムが時代の流れなどで事業として成り立たなくなり、サービスを停止することになった場合、
どこかが事業を買収し、サービスの継続をしない限りインスタグラムを使うことはできなくなります。
インスタグラムを使って収益化していた人たちは、それ以降このツールを使って稼げなくなるということで、他のものに乗り換えないといけなくなります。
自分の意思に反して、継続できるかどうか分からない訳です。
その点、ブログは違います。
サーバー・ドメインを継続している限り残り続けるツールです。
よく使われる言葉で、「ネット上に資産を作る」ということを体現したものな訳なんですね。
企業がHPを作ったり、ブログを作るのも、ネット上に資産を作り集客するためのものとしてお金をかけてでも用意するのはそれが理由です。
自分たちの資産として情報発信の要を作っている訳です。
そんな訳で、ブログはこれからもずっと残っていく、個人にとってとても良い収益化できるツールです。
本職とは別で、副業としてブログを始める人もいます。
僕もその一人です。
そして、どんなことでも発信することができる使い勝手の良いツールでもあります。
が、読んでくれる人がいて初めてブログの価値が生まれるので、独りよがりの記事やコンテンツよりも、できれば読者の悩みや知りたいことを発信していければ、自ずとブログに信頼も生まれると思います。
今までの僕の経験からお伝えできることの一つとして書かせていただきました^^
1人1人発信したいことは違います。
今まで経験してきたことも違います。
だからこそ、どのブログにも個性があり、あなたのブログを好きになってくれる人がいるはずです。
長くなりましたが、ここまでご覧いただきありがとうございました^^
ぜひあなたには、たくさんの可能性を秘めたブログをこれからも好きでいて欲しいです。
少しでもあなたがブロガーとして、ブログを楽しめる毎日が送れるように、
僕の経験してきたこと、伝えられることでお手伝いができていたら良いなと、心から思っています。
これからもブログを一緒に頑張りましょう!!
あなたのブログライフの参考になれば幸いです。
ありがとうございました!!!^^
P.S.
あ、ちなみに【第3話】に出てきた「おソノさん似の学長」の別れ際にくれたメッセージをご紹介します。
「好きな仕事につけたら一緒に焼肉に行こう!もしデザインの道に進んだら講師としてうちの学校に来てね!!」
でした。
もう、素敵すぎるよおソノさん!(じゃなかった、学長さん(笑))
グラフィックの学校だったけど、WEBデザイナーでも良いのかな?と、いつかおソノさんのところで教える日が来るかもと、少し将来が楽しみな僕でした〜。
おしまい!